2013年5月1日から4日まで、カナダのトロント(シェラトンホテル)で POSNAのannual meetingが開催されました
(5月2日にはIFPOSとのcombined meetingも併催)。
一般口演では小児整形外科全領域にわたる多数の発表があり、5月3日の午後 には「subspeciality day」と題し、
hip・spine・sports・hand・lower extremity and neuromuscularの各専門分野における詳細なレクチャーもありました。
一 般口演は1人4分の持ち時間で3名ほどが発表し、その後に総合討論する形式で したが、時間を超過する発表者は皆無で、国内学会との相違を感じました。
限 られた時間で論点をまとめて発表するテクニックを学ばなければと痛感しまし た。
初日の一般口演で、名古屋大学の金子浩史先生がOHTの長期成績を報告しまし た(詳細はJPOに掲載されています。JPO 33:628-634, 2013)。
DDHの整復 に関しては、open reductionやclosed reductionでの避けがたいAVN発生率が北 米でも問題になっているようです。
OHTのような長期間の牽引療法は北米で は相手にもされませんでしたが、AVN発生率が少ないことで本法が受け入れら れたようです。
我が国でこれまでにOHTに関わってこられた諸先輩方のご努 力に少しは報いることができたかもしれません。
また、IFPOSとのcombined meetingでは千葉こども病院や横浜市大の先生方が発表されました。
トロント大学はソルター先生のお膝元で、先生の業績を称えるポスターが レセプションルームの中央に飾ってありました(写真)。
また、innominate osteotomyのビデオも自由に閲覧可能になっており、原法を勉強し直すことが できました。
来年は4月30日から5月3日まで、ハリウッドで開催される予定で す。日本から多くの先生方が参加されることを期待します。