第39回東海小児整形外科懇話会・第21回東海小児整形外科研修会 開催のお知らせ

主催  東海小児整形外科懇話会
後援  一般社団法人 日本小児整形外科学会

概要

日時 令和7年2月2日(日曜日)
10:00~16:30
開催方式 現地開催
会場 名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライト
名古屋市中村区名駅1丁目1番1号 JPタワー内 5階
会場はミッドタウンクリニック名駅に隣接しており、会場にアクセスするエレベーターはKITTE NAGOYA2階からのみになります
会場までのアクセスはミッドタウンクリニック名駅のホームページ
(https://www.midtown-meieki.jp)のアクセスページに写真付きで解説がありますのでご参照ください
参加費 会員  2024年度の年会費2,000円をお納め下さい。参加費は無料となります
非会員 4,000円
(教育研修講演申請は別途1単位1000円)
懇話会当番幹事 西山 正紀 (独立行政法人国立病院機構三重病院整形外科)
研修会当番幹事 鬼頭 浩史(あいち小児保健医療総合センター 整形外科)
問い合わせ 名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻整形外科学

三島 健一

〒466-8550

名古屋市昭和区鶴舞町65

TEL: 052-744-1908

E-mail: mishima.kenichi.k6@f.mail.nagoya-u.ac.jp

  • 単位申請を希望される受講者は、講演開始から10分以内にご参加ください。それを超えての遅刻は認められません。
  • 単位申請はこれまでの会員カードに代わり、QRコードをかざして出席の登録を行っていただきます。スムーズに受講手続きを行っていただくために、JOINTS初回ログインを必ず事前にお済ませください。詳しくは会員専用ページに掲載の「JOINTSニュース」をご覧ください。
  • 講演中の録音および写真・ビデオ撮影は、フラッシュ使用の有無にかかわらず、固くお断りいたします。
  • ランチョンセミナーでは茶菓・軽食の提供を予定しております。
  • 懇話会一般演題でご発表いただく先生は、タイトル、所属、参考文献および1,200字以内の抄録を東海小児整形外科懇話会事務局までご提出ください。

プログラム

懇話会一般演題 座長 国立病院機構三重病院 整形外科 部長 西山 正紀 先生
11:00~11:30 1)ガングリオンにより後脛骨筋痙性内反足を呈した1例
名古屋市立大学
〇長谷川 正樹、河 命守、燒田 有希恵、梅村 彦太郎、村上 英樹
名古屋市立大学医学部附属みらい光生病院
若林 健二郎
愛知県厚生連知多厚生病院
坪井 義晃
症例は12歳女児、主訴は右足関節痛であった。2か月前に誘因なく右足関節痛が出現、近医で後脛骨筋痙性による内反足と診断され保存加療を受けた。起床時のみ疼痛及び内反足が持続するため当院紹介受診となった。MRIでは後脛骨筋に接するガングリオンと思われる腫瘤を認めた。腫瘤切除にて症状は改善し、術後7カ月現在経過は良好である。
2) 特発性片側肥大症例の脚長不等に対する脛骨近位エイトプレートの効果
あいち小児保健医療総合センター
◯今井 澄、金子 浩史、北村 暁子、神谷 庸成、鬼頭 浩史
2012年~2023年に特発性片側肥大症の脚長不等にて対し脛骨近位にエイトプレートを設置し抜釘まで経過観察した18例を対象。大腿骨遠位と脛骨近位、脛骨近位のみに設置したものはそれぞれ16例、2例。術前と抜釘時の下肢全長のXpで大腿骨・脛骨長の差を計測。脛骨補正量の中央値は3.5mm(-1.3-12.5mm)であり、脛骨、大腿骨補正量の下肢全長補正量に占める割合はそれぞれ中央値18.5%(-16-43.9%)と76.1%(56.1-116.0%)であった。大腿骨の補正量には劣るが脛骨でも補正は少なからず得られた。
3) 大腿骨延長中に膝蓋骨脱臼を生じた軟骨無形成症の1例
名古屋大学
〇澤村 健太、三島 健一、石塚 真哉、松下 雅樹、今釜 史郎
症例は14歳男児。単支柱型創外固定器を用いて10歳時に両下腿骨延長術、13歳時に両大腿骨延長術を行った。延長中に強い膝関節痛を発症し、膝関節の伸展制限と外反によって歩行困難となった。視診にて両膝蓋骨の位置異常を疑い、X線検査にて膝蓋骨脱臼と診断した。延長治療終了後、創外固定器を抜去しても整復されなかったため、両側に大腿骨遠位内反骨切りと内側膝蓋大腿靭帯再建による脱臼整復術を行い、経過は良好である。
4) てんかん発作と発熱後に両大腿骨頚部骨折が判明した1例
愛知県医療療育総合センター中央病院
〇長谷川 幸、伊藤 弘紀、野上 健、岩田 浩志、門野 泉
症例は7歳女児、発達性てんかん性脳症、独歩不能例。発熱、高CK血症、炎症反応高値のため入院加療となり、溶連菌迅速検査は陽性であった。おむつ替え時に疼痛あり、2日後に撮影した股関節X線にて両大腿骨頚部骨折を認めた。病態詳細不明のため経過観察とした。疼痛は軽減したが下肢自動運動乏しいため家族と相談して骨折判明1か月後に骨接合術を行った。術後6週ギプス固定し、以後可動域訓練および部分荷重をすすめて経過観察している。
5) 未熟児骨減少症にて脆弱性骨折を来した3例
浜松医科大学
〇四谷久美子、古橋弘基、杉浦香織、松山幸弘
未熟児骨減少症による脆弱性骨折3例を報告する。【症例1】0歳男児、在胎24週782gで出生。生後7週右橈骨遠位端骨折と診断。【症例2】0歳男児、在胎26週584gで出生。生後3ヶ月で右大腿骨、両上腕骨、両橈骨骨折と診断。【症例3】0歳女児、在胎24週351gで出生。生後4ヶ月で右大腿骨骨折と診断。【考察】全例NICU管理中に外傷なく骨折を生じたが、固定など要さず癒合が得られた。超早産児の栄養障害例は、脆弱性骨折に留意を要する。
6) 股関節痛を主訴に来院した2型コラーゲン異常症の12歳女児
静岡県立こども病院
○藤本 陽、滝川 一晴、橘 亮太、大坪 研介、大平 俊介、竹山 哲史
12歳4か月女児。5歳時に近医で内反股を指摘され、Stickler症候群と臨床診断されたが定期受診はなかった。12歳時に両股関節痛が出現したため他院整形外科を受診し精査加療目的に当院紹介となった。身長120.9cm(-5.0SD)の体幹短縮型低身長、内反股、環軸関節亜脱臼があり先天性脊椎骨端異形成症(SEDC)と臨床診断、後に遺伝学的に診断が確定した。頚髄症に対しC1/2後方固定術を行い経過良好、股関節は股関節造影を行った上で保存加療の方針である。
7) 脊髄空洞症を合併した小児側弯症の2例
三重大学
〇藤原達彦、明田浩司、竹上德彦、長谷川正裕
症例1はChiariⅠ型奇形に伴う無症候性脊髄空洞症に対し後頭下減圧術後に側彎矯正手術を施行した13歳女児であり、症例2は脊髄係留症候群、脊髄空洞症を合併した側弯症に対して、終糸切離後、側弯矯正手術を施行した15歳女児である。いずれも術中および術後に神経合併症を来すことなく良好な矯正とともに経過良好である。過去の文献を含めて治療方針に関する考察を行い報告する。
8) 選択的後根切断術(SDR)を行った脳性麻痺児4例の術後経過
三重県立子ども心身発達医療センター
〇西村 淑子、堀川 一浩
国立病院機構三重病院
西山 正紀、多喜 祥子
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
金城 健
小児痙縮治療は適切な時期に行う必要があり、ボツリヌス療法は2歳から、SDR,ITB療法は3歳頃から考慮される。SDRは運動機能改善を目的とする場合には、関節拘縮が進行する前の小児期に推奨されている。当センターでは痙直型脳性麻痺と診断した場合、小児痙縮治療について患者家族に説明し、治療を選択してもらっている。4症例は沖縄でのSDRを希望し手術を行った。4症例の短期術後経過について報告する。
9) 急性弛緩性脊髄炎による両下肢弛緩性麻痺に対し股関節周囲筋解離術を行った1例
国立病院機構三重病院
〇多喜 祥子、西山 正紀
三重県立子ども心身発達医療センター
西村 淑子、堀川 一浩
1歳時、急性弛緩性脊髄炎により両下肢弛緩性麻痺を発症、左完全麻痺、右不全麻痺となりました。左長下肢装具にて歩行可能となりましたが、骨盤が傾斜してきたため、脊柱側弯や股関節亜脱臼を生じ、4歳時左坐骨支持長下肢装具に変更し改善が得られました。今回、両股関節屈曲拘縮による骨盤前傾が増強したため、8歳時に両股関節周囲筋解離術を行いました。姿勢異常が改善し、大腿骨頭被覆率の改善が見られたので報告します。
ランチョンセミナー(共催:アレクシオンファーマ合同会社)座長 名古屋大学 整形外科 准教授 三島 健一 先生
11:45~ 講演1:神経線維腫症1型(NF1)
「神経線維腫症1型の小児期内科管理と治療」
名古屋大学大学院医学系研究科 小児科学 講師 城所 博之 先生
12:15~ 講演2:低ホスファターゼ症(HPP)
整形外科で診断した低ホスファターゼ症 ~整形外科医が注意すべきポイント~」
浜松医科大学 整形外科学講座 助教 古橋 弘基 先生

【[1] 整形外科基礎科学, [3] 小児整形外科疾患】(1と2の両方の受講で1単位となります)

13:00~14:00 研修会一般講演1 座長 名古屋大学 整形外科 医員 澤村 健太 先生
「疼痛を主訴とする小児リウマチ性疾患とその鑑別」
藤田医科大学 小児科 臨床教授 川田 潤一 先生

  【[3] 小児整形外科疾患, [6] リウマチ性疾患、感染症】

14:15~15:15 研修会一般講演2 座長 名古屋市立大学 整形外科 助教 河 命守 先生
「小児股関節疾患の診かた」
名古屋大学 整形外科 准教授 三島 健一 先生

[3] 小児整形外科疾患, [11] 骨盤・股関節疾患】

15:30~16:30 研修会特別講演 座長 あいち小児医療保健総合センター 副センター長 鬼頭 浩史 先生
「小児の外傷―肘内障から骨端線損傷まで―
千葉こどもとおとなの整形外科 院長 西須 孝 先生

【[2] 外傷性疾患, [3] 小児整形外科疾患, [S]スポーツ】

  • ランチョンセミナーや研修会の講演は日整会認定教育研修会として認定されています。
  • 研修会特別講演の受講によって日整会スポーツ認定医資格継続単位が1単位取得できます。
  • 日整会教育研修単位は最大4単位まで取得できます。

ご不明な点は東海小児整形外科懇話会代表幹事までご連絡下さい

名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻整形外科学

三島 健一

〒466-8550

 名古屋市昭和区鶴舞町65

 TEL: 052-744-1908

E-mail: mishima.kenichi.k6@f.mail.nagoya-u.ac.jp