日 時 | 2024(令和6年)年1月27日(土) 懇話会 10:30~13:45 研修会 14:00~17:30 |
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会 場 | CIV研修センター新大阪東
〒533-0033 |
公共交通機関
大阪市東淀川区東中島1-19-4 LUCID SQUARE SHIN-OSAKA 3・5・6・7階 (CIVIフロント6階)(旧ビル名:新大阪NLCビル)
JR「新大阪」駅下車 東口から50m
大阪メトロ御堂筋線「新大阪」駅から徒歩5分
第71回近畿小児整形外科懇話会
会 費 | 1,000円(参加費) *年会費未納の方は当日受付にてお支払いください *日整会教育研修講演受講証明書の必要な方は別途1,000円徴収いたします |
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担当世話人 | 滋賀県立小児保健医療センター 塚中真佐子 |
参加者および演者の皆さんへ
<会場>
受付は当日の10時00分から行います
参加費1,000円を徴収いたします
<会費>
年会費未納の方及び未入会の方は、当日年会費をお納めください。年会費は5,000円
会誌代(「近畿小児整形外科」年1回発行)を含みます。入会金は不要
発表者は本会会員であることが必要です
<発 表>
発表5分,討論3分,時間厳守でお願い申し上げます
発表方法はコンピュータープレゼンテーションのみです。WindowsのPowerPoint にて作成されたスライドデータを持参ください。動画を含むもの、Macにて作成された場合はご自身のコンピューター、アダプターを持参して下さい
<世話人会>
9時45分から CIVI研修センター新大阪東E601にて世話人会を開催いたします
<原稿募集>
発表論文は原著論文として会誌「近畿小児整形外科」に掲載することになっております
「近畿小児整形外科」投稿規程をご覧の上,事務局まで郵送してください
第71回発表分の原稿は、早めに事務局宛にお送りください
原稿送付先
〒594−1101 大阪府和泉市室堂町840
大阪母子医療センター 整形外科内
近畿小児整形外科事務局
TEL(0725)56−1220
[近畿小児整形外科]投稿規定
1) 本誌は小児整形外科に関する研究論文,その他の情報を掲載する.
2) 原著論文の場合,400字詰め原稿用紙に換算して10枚以内,図表6枚以内とする.図表はそれぞれ1点につき1枚に数えるものとする.その他の抄録原稿などは,その都度提示された規定に従うものとする.
3) 論文は, 常用漢字・新仮名遣い,かつ「整形外科用語集」「医学用語辞典」に従い,横書きとする.文中の欧語,とくに人名はカタカナではなく外国語綴りで記載すること.また, 文中の数字は
アラビア数字(1,2,3 など)を用いること.作成にあたってはcomputer のword processor soft(Microsoft WORD 形式またはtext file形式で保存する)を用いること.
4) 数量を示す文字・単位は,mm, cm, km, mg, kg, cc, ㎡, ℃, %, 図1, 表1などを使用すること.
5) 表紙は表題(和英併記)および全著者の氏名・所属,連絡用E-mailアドレスおよびKey words(3語・和英併記)を記載する.
6) 図・表・写真は十分な解像度(300dpi以上)を持った電子ファイルで提出することを原則とする.本文中には,挿入箇所を指定すること.
7) 引用文献は重要なもののみを末尾に集め,筆頭著者のアルファベット順に並べ,見出し番号を入
れ,その記載法は以下の例に従うこと.雑誌名の略称には公式のものを用いる.共著者は略する.
a) 雑 誌: Billett DM, et al: Partial Duplication of Lower Limb. J Bone Joint Surg, 60A:1143−1145, 1978
西村太一,他:成長終了まで経過観察しえたFocal fibrocartilaginous dysplasiaの1例.日本小児整形外科学会雑誌,10:224−225,2001
b) 単行書: Tachdjian MO: Syndactylism. In MO Tachdjian( ed ), Pediatric Orthopedics2nd ed, WB Saunders, Philadelphia,2653−2654, 1990
吉川靖三:先天性内反足.臨床整形外科学7巻,中外医学社,東京,837−859,1998
8) 原稿論文(本文,図表,文献)の電子ファイルを保存したCD-ROMを事務局まで郵送のこと.
9) 著者校正は原則として1回行う.別刷は,著者の希望があればPDFファイルにて無料配布する.
(平成30年7月改訂)
10:25~10:30 | 開会挨拶 |
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10:30~11:15 | 股関節・感染 座長 坂田 亮介(兵庫県立こども病院)
1. Salter骨盤骨切り術を施行したムコ多糖症Ⅰ型の1例 ¹京都府立舞鶴こども療育センター 整形外科 9歳男児.3歳時に手指と肩関節の可動域制限を指摘され,当院を紹介初診した.精査の上,ムコ多糖症Ⅰ型と診断され,酵素補充療法が開始された.寛骨臼形成不全に対し6歳時にSalter骨盤骨切り術が施行され,被覆は改善した.本疾患はα-L-イズロニダーゼの欠損によりグリコサミノグリカンが体内に蓄積するライソゾーム病の一種だが,酵素補充療法により生命予後が改善する可能性があり,予防的介入も考慮する必要がある. 2. 多発性骨端異形成症に伴う大腿骨頭の変形と股関節痛に対して人工股関節全置換術を行った症例 ¹京都大学医学部附属病院整形外科 症例は手術時17歳男児。中学の頃からウエイトリフティングを行っており、中学3年生時から両股関節痛が出現していた。受診時X線像で股関節・肩関節の骨端の変形を認め、精査の結果、多発性骨端異形成症と診断された。ウエイトリフティングを中止し、保存的に経過を見ていたが、疼痛改善が乏しかったため、17歳時に人工股関節全置換術を行った。術後疼痛は改善し、工場へ就職し、勤務継続されている。 3. 乳児股関節脱臼の早期スクリーニングとしてのFA法の実際 医療法人保坂小児クリニック 当院で2019年11月から2023年11月までの期間に、生後1~5か月齢児延べ542例に対して、小児科医の深澤満先生が提唱するFA(femoral approach)法を用いた、乳児股関節脱臼の早期スクリーニングを行ったが、脱臼が明らかな症例は認めなかった。FA法は、Graf法より手技が平易でかつ短時間で完了できるため、有用な早期スクリーニング法として広く普及させることが可能と考えられた。 4. 肛門からの異物迷入が原因であった化膿性筋炎の1例 ¹大阪母子医療センター 整形外科 2歳男児。転倒した翌日から発熱と左股関節痛を訴え近医受診。化膿性股関節炎疑いで当院紹介となった。血液検査で血沈の上昇を認めた。MRI検査で左閉鎖筋に炎症所見を認め化膿性筋炎と診断した。抗生剤点滴を開始したが解熱せず、後日放射線科読影にて閉鎖筋内異物を指摘された。改めて病歴聴取すると転倒場所の近くにあったラックの脚を保護する部品が1つ無くなっていた。手術にて異物を摘出後、解熱及び炎症反応の改善を認めた。 5. Salter Z法専用レトラクターの開発 ¹奈良県立医科大学整形外科 当科では、骨膜上で骨切りを行う、骨移植を必要としないSalter Z法による骨盤骨切り術を行っている。骨膜上での操作となるため、大坐骨切痕にT-sawを通し骨切りする際に、閉鎖神経や坐骨神経を巻き込まないように細心の注意が必要である。この操作を安全かつスムーズに行うために専用のレトラクターを開発したので、報告する。 |
11:15~12:00 | 手・足 座長 米田 梓(奈良県立医大)
6. Madelung 変形に対し手術加療を施行した1例 兵庫県立こども病院 整形外科 手術時年齢13歳女性。12歳時に左手関節痛が出現し近医を受診したところ単純レントゲンにて橈骨遠位部の変形を認め骨腫瘍疑いにて当院へ紹介となった。保存加療にて疼痛は改善せず右手関節にも疼痛が出現したため、13歳時に左尺骨短縮骨切り術、14歳時に右尺骨短縮骨切り術を施行した。術後疼痛はいったん消失し良好に経過したが変形が再発傾向となっており再手術を予定している。このような症例を文献的考察を加えて報告する。 7.小児舟状骨骨折の治療経験 堺市立総合医療センター 整形外科 10歳女児、1か月前に転倒してから左母指CM関節周囲が痛いため受診した。舟状骨遠位部骨折を認め、3週間外固定を行い、その後1か月装具療法を実施した。骨癒合が得られ疼痛は改善した。小児舟状骨骨折は骨化に伴い、部位が遠位から典型的な中央部に移行する。骨折はosteochondral junctionで生じ、舟状大菱形靱帯付着部の遠位外側に発生する。遠位端骨折は保存加療が有効な場合が多い 8.母指多指症の機能的再建~解剖学的異常に関する二つの法則 京都大学大学院医学研究科形成外科 母指多指症の術前形態は術後変形の因子である。形態は一見多彩に見えるが、それらは異常解剖から説明可能である。異常解剖は二つの法則を用いて同定可能である。一つは内在筋異常に関する法則、もう一つは骨格形態に関する「重複領域」概念である。二つの法則を用いて、母指多指症の異常解剖を推定し、最適な再建術式を計画することができる。二つの法則の概要を説明するとともに、初回手術および再手術時の注意点について述べる。 9.Tibialis spastic varus foot(TSVF)の一例 ¹滋賀県立小児保健医療センター 整形外科 足根骨癒合症において長・短腓骨筋や長趾伸筋などが攣縮して外反扁平足を呈するperoneal spastic flatfoot(PSFF)は広く知られている。一方まれに前脛骨筋や後脛骨筋が攣縮して内反を呈する場合があり、これをTibialis spastic varus foot(TSVF)と呼ぶ。今回我々はTSVFをきたした踵舟状骨癒合症の8歳女児の一例を経験したので文献的考察を加え報告する。 |
12:00~12:25 | 脊椎・下肢 座長 山中 理菜(大阪母子医療センター)
10.頭蓋咽頭腫に伴う両側高度内反膝に対する治療経験 大阪市立総合医療センター 小児整形外科 頭蓋咽頭腫、汎下垂体機能低下症に伴って生じた両側高度内反膝に対して治療を行った。初診時13歳であったが、まだ成長軟骨板閉鎖前であったため骨端軟骨発育抑制術を施行し、右側は良い矯正が得られた。対して、左側は高度内反膝が残存し、成長軟骨板が閉鎖したため、17歳時に大腿骨と脛骨のDouble level osteotomyを施行し、良いアライメントが獲得できた。病態や経過について文献的考察を含めて報告する。 11. ムコ多糖症(モルキオ症候群)の早期診断に至った1例 兵庫県立こども病院 整形外科 整形外科の初診時年齢は1歳3か月の男児。他科では角膜混濁や環椎の低形成などでフォローされていた。骨系統疾患が疑われ、整形外科に紹介受診となった。1歳5か月時、遺伝子検査の結果、ムコ多糖類(モルキオ症候群)と診断され、1歳7か月から酵素補充療法開始となった。本症は早期診断、早期治療が重要であり、整形外科を受診した際の診断へのアプローチについても述べる。 12.成長期における形成不全性すべり症に対する長期手術成績-全脊椎アライメントに注目して- 独立行政法人国立病院機構 神戸医療センター 【目的】成長期に手術加療を行った形成不全性すべり症患者の術後経過を報告する。【対象と方法】14例(手術時平均年齢12.8歳)を後ろ向きに検討し、手術内容、合併症、tight hamstringsや単純X線を評価した。【結果】合併症は7例11件で発生し、5例で再手術を行なっていた。tight hamstringsとC7-SVAは術後改善を認めた。【考察】術後にtight hamstringsや矢状面アライメントは改善していたが一定数で合併症を認めており、慎重な術中の整復操作や術後経過観察が必要である。 |
12:45~13:45 | ランチョンセミナー 座長 塚中 真佐子(滋賀県立小児保健医療センター)
『ゆりかごから墓場まで人生100年時代に寄り添う脊柱変形治療』 滋賀県立総合病院整形外科副部長/脊椎脊髄センター長 谷田 司明先生 |
第12回近畿小児整形外科研修会
会 費 | 3,000円(研修会参加費) *日整会単位研修会受講費(3単位分)を含む |
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担当世話人 | 滋賀県立小児保健医療センター 塚中真佐子 |
14:00~15:00 | 教育研修講演1 日整会教育研修会単位 [3]
『 新生児期・乳児期に小児科からコンサルトされる整形外科疾患』 大阪府立病院機構大阪母子医療センターリハビリテーション科部長 田村 大資 先生 |
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15:10~16:10 | 教育研修講演2 日整会教育研修会単位 [3 8]
『 重症心身障害児における整形外科手術の注意点と管理の実際』 滋賀県立小児保健医療センター整形外科 塚中 真佐子 先生 |
16:30~17:30 | 教育研修講演3 座長 鈴木 哲平 (神戸医療センター) 日整会教育研修会単位 [3 7]
『小児脊柱変形 : 矢状面変形に対する治療戦略』 一宮西病院整形外科脊椎外科部長 脊椎・側彎センター長 川上 紀明先生 |