理事長あいさつ

理事長挨拶

この度、2024年(令和6年)12月より稲葉裕前理事長の後任として日本小児整形外科学会 (JPOA)の第6代理事長を拝命いたしました。大変光栄であると同時に、この重責に身が引き締まる思いです

本学会は小児期の運動器疾患の予防・診療・研究を促進させる目的で1990年(平成2年)に設立されました。小児期の運動器疾患はその後の身体の成長に大きな影響を残すことがありますので、少子化の時代にあってJPOAの存在意義は益々大きいと思います。本学会は、年1回の学術集会とともに小児整形外科に関する地方および中央研修会による教育活動や、多くの国際学会とのフェローシップによる若手の育成、小児整形外科疾患のレジストリーによる疫学・病態・治療成績の把握、乳児健診・小児運動器検診のマニュアル作成・啓蒙活動などを中心に行っております。今後、JPOAは専門領域としての小児整形外科をさらに充実、発展させていかなければいけません。その働きかけの対象を①学会内、②海外、➂医療界、➃社会に分けて記載します。

➀ 若手小児整形外科医を育成することはJPOAの第一優先課題です。臨床・研究活動を活発化するともに、研修機会の増加、男女共同参画、ロールモデルの提示などを通して魅力ある小児整形外科を発信していきたいと思います。また外傷、スポーツなど他の整形外科領域とも積極的な交流を目指します。

➁ 活発な国際交流はJPOAの特徴の1つで、色々なフェローシッププログラムがあります。それらを最大限に活用しながら、海外からも多くの参加が期待できる学術集会を目指します。

➂ 整形外科にとどまらず、小児期の疾患を担当する他学会との積極的な交流を目指します。

➃ 小児期の運動器疾患の予防と治療の重要性を、わかりやすく具体的に社会に向けて発信します。

小児整形外科の益々の発展を目指して、理事・監事・評議員の皆様と力を合わせて取り組んでまいります。皆様の一層のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

中島康晴