理事長挨拶
この度、2021年(令和3年)12月より大谷卓也前理事長の後任として日本小児整形外科学会の第5代理事長を拝命いたしました。身に余る光栄ですが、重責に身が引き締まる思いです
本学会は、小児期の運動器疾患(整形外科疾患)の予防・診療・研究を促進させる目的で1990年(平成2年)に設立されました。近年の少子化により扱う患者さんの数は減りましたが、小児期の問題はその後の成長に大きな影響を及ぼすため非常に大切な分野であり、本学会の存在意義は大きいと考えます。本学会は、年1回の学術集会とともに小児整形外科に関する地方および中央研修会による教育活動や、多くの国際学会とのフェローシップによる若手の育成、小児整形外科疾患のレジストリーによる疫学・病態・治療成績の把握、乳児健診・小児運動器検診のマニュアル作成・啓蒙活動などを中心に行っております。それぞれの取り組みごとに委員会が設置されて、活発な活動が行われております
本学会は2018年より一般社団法人となりました。法人化以降、現在までは法人化に関わるシステム構築に膨大なエフォートが注がれておりましたが、大谷前理事長の尽力により素晴らしい基盤が構築されましたので、私の役割はこの基盤をもとに本学会をさらに発展させていくことであります。具体的には、会員数の増加や小児整形外科のさらなる普及・啓蒙が最重要課題であり、ホームページのリニューアルやSNSを通じた情報発信などを検討中です。また専門医制度の設立についても準備を進めており、小児整形外科医のステータスの向上を目指しております
これらの活動による小児整形外科の発展を通じて、運動器疾患でお困りのお子さんたちの未来をより明るくするために理事・監事・評議員の先生方と力を合わせて取り組んでいきますので、皆様におかれましては一層のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます
一般社団法人 日本小児整形外科学会
理事長 稲葉 裕
(横浜市立大学 整形外科 教授)