一般社団法人日本小児整形外科学会の発足にあたって

 

日本小児整形外科学会は、平成30年2月9日を以て一般社団法人化いたしましたことをご報告させて頂きます。
亀ヶ谷真琴先生を中心とした法人化検討会員会、薩摩眞一担当理事の学会あり方委員会の先生方、司法・行政書士の荒金靖博様には法人化に向けご尽力いただき、理事長として心より感謝申し上げます。

本会は小児整形外科学の進歩発展を図り、もって学術の振興と小児の健康および福祉増進に寄与することを目的に設立され、1990年11月に学術集会が東京で開催されました。
今日までの28年間、先達の先生方の先見性と学会の発展に向けられた努力により、本会は大学附属病院やこども病院などの小児整形外科医療施設、さらに実地医家の先生方を含め、会員数は1200名を超える学会に発展いたしました。

学術集会や講演会を通じ小児整形外科学に関する会員相互の学術交流、小児整形外科疾患の疫学的研究調査、定期的な機関誌の発行など、小児整形外科学の進歩と普及を図ってまいりました。さらに会員の知識の再確認、将来を担う若手医師の育成を目的として、中央や地方での教育研修会を開催してまいりました。以前から海外との交流は活発でしたが、現在4つのフェローシップがあり、他の学会と比較しても誇るべき活動であると考えます。

今後、さらなる本学会の発展のため、運営資金の確保が必須であります。そのためには任意学術団体から法人化への移行は第一に通過すべき関門でした。
今回法人化を遂げたことから社会的に認知された学術団体として、これまで発展させてまいりました学術活動と供に国民への小児整形外科疾患の啓発と、将来の日本を支える子供達を健康に育むことは日本に求められている課題ですから、本会から小児の運動器に関する様々な問題の解決に向けた提案を積極的に行っていきたいと考えております。

改革の一つとして、大谷卓也先生に加えて薩摩眞一先生に副理事長にご就任いただき、理事会活動を強化してまいります。

会員の先生方におかれましては今後益々のご協力とご支援をお願い申し上げます。

一般社団法人日本小児整形外科学会第3代(平成27年度~29年度)理事長
齋藤知行